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校長あいさつ

校長写真

校長 田川 信之

現在、日本の学校教育は大きな転換期を迎えようとしています。アクティブラーニングや論理的思考といった言葉をTVやメディアで目にしない日はないでしょう。日本の教育の理念である「生きる力」は、3つの要素から構成されます。①知識や技能だけでなく情報を活用する力や問題解決の能力までを含めた「確かな学力」②自律心や人間関係形成力、他人を思いやる心や感動する心を含む「豊かな人間性」③たくましく生きるための「健康・体力」です。その根底には、変化の激しい社会を生きる子どもたちに必要とされる、不易の力への願いが込められているのです。

第5代学園長であった松本重一郎氏は、1988 年に著した「建学の理念に還って」の論文の中で、本学園の教育を通じて育むべき学力には、「見える学力」に加えて「見えない学力」 があることを記しています。「見える学力」とは知識の量が問われる従来型の学力、「見えない学力」とは、分析、推理、判断、好奇心、想像力、直感力、バランス感覚など知識以外のすべての精神活動を指す、と綴っています。この論文は表題通り、建学以来の教育理念を体系的にまとめ直したものです。今から30年も前の論文でありながら、今も色あせない言葉として響くのは、学園の「人を育てる」という教育哲学が、時空を超えて普遍的なものであるからに他なりません。時に教育分野で話題になる言葉の一つに「CUN課題」という言葉があります。CUNとは「Complex,Unfamiliar and Non routine」の略で、「どこから手をつけてよいか、その糸口さえ見えない課題」という意味です。これからの子どもたちが生きる社会は、CUN課題にあふれた社会です。学園が目指す、バランスの取れた人間形成によって培われた力は、世界情勢の変化、教育改革が進行する激動の時代だからこそ、生きてくるはずです。

子どもの可能性を伸ばし、新しい時代に求められる資質・能力を確実に育成していくこと、そのために求められる学校の在り方を不断に探究する努力が、我々の使命です。